本気を出してもよいことの価値
- 蒼太 丸山
- 2月27日
- 読了時間: 3分
先日、ブロガーのちきりんさんの「守る組織、守る人」の記事を読みました。そしてその最後で、「全力を出さざるを得ない状況に追い込むことが最大限の成果を上げる方法」と書いてあり、僕も、そうだよね、と感じました。
本気を出しにくい状況は多い
たとえば、僕は翻訳者です。誤訳など、翻訳者サイドのエラーがある場合、作業を担当した人にその誤訳箇所と指摘が入ることが普通です。軽微なエラーなどは無視されることもありますが、期待以下のパフォーマンスを出して何も指摘されないというのは、まずありません(暗示的に取引がなくなることはあるかもしれませんが)。
ところで、期待以上のパフォーマンスを出すことについてはどうでしょうか。さっきまでの話でいけば、期待以下の場合怒られるわけですから、期待以上のパフォーマンスを出したら、褒められるはずですが、実は褒められません。また、「あなたのパフォーマンス、期待以上でした」と言われることすらありません。
これは、ちきりんさんの話と似てて、というも、一定以上のパフォーマンスを出すインセンティブが翻訳者にあまりないため、全力を出して実務に取り掛かろう!という気持ちになりにくい仕組みになっているからです。最初は必死になり誰もが頑張りますが、だんだん、「これくらいで大丈夫」という塩梅がわかってくるため、手早く(やや雑に)進めたりするといった行動に走ってしまいます。
役割(role)という考え方
フリーランスの仕事は特にそうですが、仕事は役割(role)という考え方でオファーされるのがふつうです。これは、そのポジションに求められる技能、経験、具体的にそのポジションでやることをまとめたものであり、演劇の役割と同じで、それを「演じる」人を募集することになります。
そして、募集する側は、やってほしい、演じてほしいことについて明確なイメージを持っていますが、それ以上を期待していません。ここで個性やとがった部分をアピールされても、役割を与える側は素直に喜べないことが多いです。これも、「本気を出しにくい状況」のひとつです。
本気を出してもいい環境を用意すべき
ですから、本気を出してもよい環境というのは必然的に貴重になります。YouTube や X はそのような環境に近く、僕はこれを好んで使用しています。
本気を出しても良い環境、言い換えると、本気をめいいっぱい出したくなる環境というのは意外と少なく、たいていの場合、遠慮する、控えめにする、悪目出ちしないようにするという逆インセンティブが働くことになります。
そして、集団の中で働いているとどうしても、本気を出さない、さぼるインセンティブが働いてしまいます。これはエージェントと一緒に働いている(僕のような)フリーランスもそうであり、本気を出しにくい状況だけに居座っていると、ちきりんさんの言うように成長が阻害されてしまいます。


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